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統一球問題、ミズノ“水分率低い毛糸”使用

2014年4月15日 18:03

 プロ野球の公式戦で使用されている統一球が飛びやすくなっていた問題で、製造元のミズノの社長らが15日午後に会見し、謝罪した。

 ミズノ・水野明人社長「心からおわび申し上げます。申し訳ございませんでした」

 先週の問題発覚後、初めて会見に臨んだミズノ側が統一球に関して内部調査の結果を発表した。この中でミズノは、今シーズン使われている統一球は、製造と管理の工程については去年のボールと変更点がなかったことなどを明らかにした。

 一方で、ボールの硬さに影響を与える要素の「毛糸」に含まれる水分率(含水率)を調べた結果、品質管理の目標値を下回る毛糸が多く使用されていたことが判明、水分率が低い場合はより多くの毛糸を使用し、よりきつく巻き付けるため結果的にボールが硬くなり、基準値より高い反発係数のボール、いわゆる「飛びやすいボール」が生まれる要因となったとした。

 ミズノはまだ想定段階ながら、季節の環境変化に対応する毛糸の管理が十分できていなかったことが影響したとしている。