熊本県多良木町で発生した鳥インフルエンザで、１５日も殺処分したニワトリなどを埋める作業が行われた。熊本県は１６日午前中までに鶏舎の消毒も含めた防疫対策を終える方針。

　鳥インフルエンザが発生した多良木町の養鶏場と経営者が同じ熊本県相良村の養鶏場の２か所では、殺処分した約１１万２０００羽を敷地内に埋める作業が１４日夜から４００人態勢で行われた。熊本県はウイルスに汚染された可能性のあるエサなども埋め、１６日午前中までに鶏舎の消毒などの防疫対策を終えたいと話している。

　１５日は熊本県の蒲島郁夫知事が現地の対策本部を訪れ、「大変な作業だと思うが、県民のために頑張ってほしい」と職員たちを激励した。

　また、１５日午後には環境省の野鳥緊急調査チームが現地周辺で感染が疑われる野鳥がいないかなど調査した。