中部国際空港と新千歳空港の平面図がグーグルの無料サービスでインターネット上に公開され、誰でも閲覧できる状態になっていたことがわかり、国土交通省は調査に乗り出した。

　問題となったのは、グーグルの地図サービス「グーグルマップ」向けに中部国際空港と新千歳空港が提供したターミナルの平面図。国土交通省によると、グーグルの無料サービスでインターネット上に公開され、手荷物検査を受けた利用客しか入れない「保安区域」や従業員通路まで誰もが閲覧できる状態になっていたという。平面図を受け取ったグーグルの社員が、「グーグルグループ」と呼ばれるサービス内で情報共有を行ったところ、設定が「一般公開」になっていたという。

　これについて太田国土交通相は「保安区域の扉は厳重に管理されており、直ちに深刻な事態にはならない」としているが、経緯について調査するよう指示したことを明らかにした。