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汚染水監視の警報音、「消音」設定で鳴らず

2014年4月10日 14:05
汚染水監視の警報音、「消音」設定で鳴らず

 福島第一原発の汚染水タンクを監視するシステムが、異常を検知しても警報音が鳴らない状態だったことが分かった。

 福島第一原発では、汚染水を保管するタンクからの水漏れが相次いでいるため、東京電力はタンクに水位計を取り付けて監視している。このうち2基のタンクで、8日、水位の低下を示した。確認したところ、実際の水位は正常で、水位計のトラブルと分かった。しかし、異常を知らせる警報音が鳴らず、監視員がこのトラブルに気づくのが2時間以上遅れたという。

 原因は、監視用のパソコンの警報音が「消音」となっていた設定ミスだった。このため、8日まで水位計を取り付けた433基の全てのタンクで、異常が起きても警報音が鳴らない状態だったという。東京電力は、設定ミスがいつから続いていたか調べている。