×

小保方さんが会見「責任重く受け止め反省」

2014年4月9日 14:23
小保方さんが会見「責任重く受け止め反省」

 STAP細胞の論文で画像に不正があったと認定された、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダー(30)が9日午後1時から大阪・大阪市内で記者会見を開き、一連の問題について自ら説明した。

 小保方さんは黒っぽいシックな服装でゆっくりと会場に入ってきた。冒頭にコメントを求められると、一言目をなかなか発することができず、絞り出すようにして、騒動に関しての謝罪を行った。

 小保方さんの発言は以下の通り。

 「この度はSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不勉強、不注意、未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所及び共同執筆者の皆様、また多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心よりおわび申し上げます。責任を重く受け止め、深く反省しております。誠に申し訳ありませんでした。

 きょうまで筆頭著者である私から何も情報の発信ができなかったことを重ねておわび申し上げます。

 国際間をまたぐ2つの研究室で2報分のNature論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は私の能力をはるかに超えていたのかも知れませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んで参りました。生物系の論文の基本的な執筆法や提示法について不勉強なままでの作業になり、それに私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生じてしまったことを大変情けなく申し訳なく思っております。

 それでも私はSTAP細胞がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルの間違いがたくさん生じてしまっていると思いますが、この間違いによって論文の結論に影響しないことと、なにより実験は確実に行われており、データが存在していることから、私は決して悪意を持ってこの論文を仕上げた訳ではないことをご理解いただきたく存じます。

 STAP現象は何度も確認された真実です。私はSTAP現象に出会って以来、この現象を発表する使命感と共に、毎日実験に取り組んで参りました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の不備により否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを心から願っています。この度は本当に申し訳ありませんでした」

 現在、会場では小保方さん本人への質疑応答が行われている。悪意や不正はない、と主張する小保方さんに対し、なぜ、画像のミスが起きたのか、本当にミスなのか、ということが、質疑の焦点になりそうだ。しかし、不快な質問については、代理人弁護士がさえぎったり、場合によってはドクターストップもありうる、ということで、緊迫した状況の中で会見が続いている。