理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが、ＳＴＡＰ細胞の論文に「改ざん」や「ねつ造」があるとした理研・調査委員会の最終報告書について、８日午後、不服申し立てを行った。

　小保方さんの代理人を務める弁護士は、理研に対して１９ページにわたる不服申し立てをしたことと、小保方さんが９日午後１時から大阪市内で会見を行うことを明らかにした。

　不服申し立てとは、調査結果などに不服がある場合、申し立てを行い、再調査を求めること。これを受け、理研は再調査するかを検討し、仮に再調査が行われれば、約５０日以内に結果が報告されることになっている。（理研の規定）

　申立書では、聞き取りは１回しか行われず、小保方さんの弁解の機会が約２週間とあまりにも短期間で不十分だったと主張している。

　小保方さんは７日、体調不良を訴え大阪府内の病院に入院し、精神的に弱った状態で日常生活に支障をきたすと医師に診断されたという。しかし、代理人には「きちっと私の口から説明します」と話したという。

　一方、理研は１日に小保方さんの雇用契約を更新していたことがわかった。理研は「現時点で人事的な処遇を判断する状況にない」としている。

　９日に約２か月ぶりに公の場に姿を現す小保方さん。本人が何を語るのか、注目される。