×

STAP細胞 共同研究者が謝罪、検証へ

2014年4月7日 19:44
STAP細胞 共同研究者が謝罪、検証へ

 理化学研究所の小保方晴子さんらによるSTAP細胞の論文に不正があるとされた問題で、7日、論文の共同研究者が会見を開き、謝罪するとともに、STAP細胞が存在するかどうかを確認する実験について説明を行った。

 「このたびは共著者の一人として、このような事態に至ったことを心よりおわび申し上げます」-STAP細胞論文の共同研究者の一人で、発生・再生科学総合研究センターの丹羽仁史プロジェクトリーダーは謝罪した上で、論文の取り下げに同意していることを公の場で初めて明らかにした。

 理化学研究所は理事長主導のもと、STAP細胞が存在するのかどうかの検証作業に取り組む方針で、小保方さんが論文を書く際などに助言を行ってきた丹羽氏が実施責任者になるという。

 丹羽氏「科学者としてこういう現象(STAP細胞)があるかないかということはぜひ知りたい。今まったく予断のない状況から考えてそれを自分の目で見極めたい」

 また丹羽氏は会見で、小保方さんによるSTAP細胞の作製実験を実際に見たのは、論文が発表された後の今年2月だったと明らかにした。

 一方、理化学研究所による検証計画には6人が参加するが、小保方さんは加わらないという。小保方さんは、実験ができるような精神状況ではないという。

 理化学研究所では1年をかけて検証を行う方針で、今年7月下旬頃には中間報告を発表する予定だという。