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レバノンに逃れたシリア難民、100万人に

2014年4月4日 2:34

 国連は3日、内戦が続くシリアから隣国レバノンに逃れた難民が100万人を超えたと発表した。これはレバノンに住む5人に1人の割合となり、危機的な状況が続いている。

 国連難民高等弁務官事務所(=UNHCR)によると、シリア内戦で国外に逃れた難民は263万人にのぼるが、そのうち最も多くの難民が滞在するレバノンでは、3日までに難民の総数が100万人に達したという。

 人口約400万人のレバノンで5人に1人がシリア難民という事態となり、国連は受け入れ能力が「限界に達している」として各国にさらなる支援を呼びかけている。

 シリアの内戦をめぐってはアサド政権と反体制派による和平協議が2月に中断したままとなっているが、仲介役のアメリカとロシアがクリミア情勢をめぐり対立を深める中、交渉再開の糸口は見えていない。