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“北の砲撃”着弾 韓国軍が異例の報復砲撃

2014年4月1日 1:31

 北朝鮮は3月31日、韓国との海の軍事境界線近くで砲撃訓練を行い、100発以上が韓国側の海域に着弾した。これに対し、韓国軍は300発以上、報復砲撃を行う異例の対応を取った。

 韓国の国防省によると、北朝鮮軍は3月31日午後、朝鮮半島西側の海の軍事境界線近くで砲撃訓練を行った。北朝鮮は、訓練は自らの海域で行うと事前通知していたが、100発以上が境界線を越えて韓国側の海域に落下し、韓国政府は境界線近くの島に住む住民を退避させる措置を取った。

 韓国ではこの日、アメリカと韓国の合同軍事演習がメディアに公開されていて、北朝鮮はこれに対抗したものとみられるが、100発もの砲弾が韓国側の海域に着弾するのは2010年の延坪島砲撃事件以来、初めて。韓国軍は「意図的な挑発」とみて、300発以上もの砲弾を北朝鮮側の海域に撃ち込むという、きわめて異例の対応を取った。