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論文「ねつ造」「改ざん」あった~調査委

2014年4月1日 12:12
論文「ねつ造」「改ざん」あった~調査委

 理化学研究所の小保方晴子さんらによる新しい万能細胞「STAP細胞」の論文について、調査委員会は1日、ねつ造や改ざんがあったという最終報告を発表した。

 調査報告書によると、STAP細胞の多能性を示す証拠である画像は、博士論文に関連した別の実験の画像を使ったと判断し、データの信頼性を根本から壊す「ねつ造」に当たる研究不正と判断した。また、データ画像の切り貼りについては、改ざんに当たると結論づけたが、別の研究者の論文をコピーしたなどの2つの点は、「過失」として研究不正に当たらないとした。

 調査委員会は、小保方さんの実験ノートが3年間で2冊だけしかなく記述が不足するなど、科学に対する誠実さ、謙虚さが欠如していると指摘し、研究不正行為は小保方さん1人で行ったと結論づけた。共同研究者については研究不正は認められないが、責任は重大とした。

 1日午後には、理研としての再発防止策などを発表する。