×

捕鯨に科学的理由がない~国際司法裁判所

2014年3月31日 19:05

 日本が南極海で行っている調査捕鯨が国際条約に違反しているとしてオーストラリア政府が捕鯨の中止を求めた裁判で、オランダの国際司法裁判所は日本に捕鯨を中止するよう命じる判決を言い渡した。

 オーストラリアは日本が南極海で行っている調査捕鯨について、「実態は商業捕鯨だ」と主張。これに対して日本は、クジラの生態や数などを科学的に調べるためのもので、国際捕鯨取締条約で認められた調査捕鯨だと反論していた。判決で、国際司法裁判所は「日本が行っている捕鯨には科学的理由がない」などとして、捕鯨の中止を命じる判決を言い渡した。政府は判決に従う方針。

 日本は太平洋でも調査捕鯨を行っていて、こちらは今回の訴えには含まれていない。ただ、いま行っている捕鯨が科学的調査ではないと判断されたことで、今後、政策の見直しを迫られる可能性がある。