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1年4か月ぶり…日朝政府間協議、初日終了

2014年3月31日 2:06
1年4か月ぶり…日朝政府間協議、初日終了

 1年4か月ぶりとなる日本と北朝鮮の政府間協議が30日から中国の北京で始まり、初日の協議が終了した。拉致問題を巡り、駆け引きを繰り広げたものとみられる。

 協議開始前、北朝鮮の宋日昊日朝交渉担当大使と日本の伊原純一アジア大洋州局長は笑顔で握手を交わし、友好ムードが演出された。

 宋大使「(春が訪れ)氷も解け、花も咲きました。こうした季節に日朝会談を開いたのは意義があると思います」

 協議は休憩を挟んで、4時間余り行われたが、日本側は北朝鮮に対し、拉致被害者の再調査を強く求めたものとみられる。また、北朝鮮が行った弾道ミサイルの発射についても厳重に抗議したものとみられる。

 伊原局長「真摯(しんし)で非常に率直なやりとりができたというふうに考えております」

 協議終了後、伊原局長は、「想定した議題は一通りできたか」との問いに「そう思っている」と答え、協議が順調に進んでいることを示唆した。一方、北朝鮮の劉成日課長も終了後、「両側とも問題を解決しようとしている」と述べている。

 核やミサイル問題で抗議しつつ、北朝鮮側から拉致問題でどこまで前向きな姿勢を引き出せるのか、最終日も双方のせめぎ合いが予想される。