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日朝政府間交渉、1日目が終了 記者報告

2014年3月30日 20:38
日朝政府間交渉、1日目が終了 記者報告

 1年4か月ぶりとなる日本と北朝鮮の政府間協議が、30日から2日間の日程で中国の北京で開かれている。現地から玄昶日記者が報告。

 初日の政府間協議は北朝鮮の大使館で行われた。日本時間30日午前11時から始まって、日本側の協議団は午後6時前に北朝鮮大使館を後にした。協議が始まる際、北朝鮮側の代表を務める宋日昊日朝交渉担当大使は日本側代表の伊原純一アジア大洋州局長と握手を交わし、共に会場入りするなど友好ムードを演出した。

 宋大使「(春が訪れ)氷も解け、花も咲きました。こうした季節に日朝会談を開いたのは、意義があると思います」

 伊原局長は「議論を通じ、諸懸案の解決に努力したい」と応じた。協議では拉致問題などが話し合われたとみられるが、協議後、北朝鮮の劉成日課長は「両側とも問題を解決しようとしている」と振り返った。

 一方で、北朝鮮の外務省は30日、アメリカ軍と韓国軍の合同演習などに反発し、ミサイル発射を示唆。今後、「新たな形態の核実験も排除できない」と発表した。日本としては受け入れられない主張で、今後の協議に影を落とすことになりそうだ。