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“拉致問題”焦点に 日朝政府間協議始まる

2014年3月30日 17:19
“拉致問題”焦点に 日朝政府間協議始まる

 1年4か月ぶりとなる日本と北朝鮮の政府間協議が30日から2日間、中国の北京で開かれている。拉致問題の再調査を巡る日朝の激しいせめぎ合いも予想される。

 初日の協議は、日本時間の午前11時頃から北京にある北朝鮮の大使館で始まった。会場には、北朝鮮側の代表を務める宋日昊・日朝交渉担当大使と日本外務省の伊原純一・アジア大洋州局長がそろって入場した。

 宋大使「氷も解けて川に流れ、花も咲き、青葉が芽生えました。このような季節に日朝会談を開いたこと自体、とても意義のあることだと思っています」

 伊原局長「お互いの幅広い関心事項について真剣かつ率直に議論を行いたい。議論を通じて、諸懸案の解決に向けて前進を図るべく努力をしていきたい」

 宋大使「全く同感です」

 今回の協議で日本側は、横田めぐみさんを含む拉致被害者の再調査などを強く求める方針で、北朝鮮側がこれにどう応じるかが焦点となる。横田めぐみさんの両親と孫のキム・ウンギョンさんとの面会が実現するなど、日本政府は北朝鮮側が対話に「前向きなサイン」を送っているとみている。しかし北朝鮮側は、再調査を行う場合の見返りとして経済制裁の一部解除を求めるものとみられ、激しいせめぎ合いも予想される。