借入金問題、与野党から説明求める声相次ぐ
みんなの党の渡辺代表が化粧品会社の会長から合わせて8億円もの借り入れをしていた問題で、与野党からは28日、さらなる説明を求める声が相次いだ。
国会では28日、衆議院本会議が開かれたが、渡辺代表は27日に引き続き28日も欠席した。8億円の借り入れについて渡辺代表は27日、「個人として借りたもの」などと説明すると共に資産報告書を訂正する考えを示している。
これについて自民党の石破幹事長は「事務的ミスなのでそれを直せばいいということでは得心がいかない」「まず渡辺代表が自ら進んで弁明することが必要」と述べた。
また、その他の与野党幹部からも、渡辺代表にさらなる説明を求める声が相次いだ。
公明党の井上幹事長「たとえ個人的なお金であったとしても、政党交付金を受け取っている党の党首ですから、やはりその使途を明らかにして国民の疑惑を晴らすべきであろうと。熊手を買ったということでは国民の疑惑は当然、払拭できないと思います」
民主党の松原国対委員長「あの発言でわかりました、というふうには、なかなか多くの国民の方はいかないかもしれない」「もっと国民が納得する説明をさらにしていく努力は必要だろう」
松原国対委員長は、渡辺代表が自発的に国会の政治倫理審査会の場で説明すべきとの考えを示した。
また、ある民主党幹部は「8億円は金額が大きすぎる。厳しいのではないか」と述べ、今後、代表の辞任などもありうるとの見方を示している。