青森市と十和田湖を結ぶ「八甲田・十和田ゴールドライン」が貫通し、見事な雪の回廊が姿を現した。

　貫通したのは、八甲田・十和田ゴールドラインのうち酸ヶ湯温泉と谷地温泉の間の８．１キロ。２７日は標高１０４０メートルの傘松峠近くで最後の除雪作業が行われ、ロータリー車が青空に向けて勢い良く雪を吹き飛ばした。

　雪に閉ざされていたゴールドラインは４か月ぶりに結ばれ、青森側と十和田側から掘り進んだ双方の除雪隊の隊員たちががっちりと握手を交わした。隊員たちは肩を組んで「八甲田除雪隊の歌」を高らかに歌い、雪の回廊の貫通を祝った。

　この冬の八甲田の酸ヶ湯は、積雪が４メートル３７センチまで達し、ゴールドラインは高いところで６メートルもある見事な雪の回廊が出来上がった。

　八甲田・十和田ゴールドラインは今月３０日から２日間、雪の回廊を歩く「八甲田ウォーク」が行われ、来月１日に開通する。