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説明と違うマウス…STAP細胞で新疑問

2014年3月25日 23:17
説明と違うマウス…STAP細胞で新疑問

 STAP細胞の論文をめぐる問題で、小保方晴子さんの共同研究者が、あずかっていた細胞の遺伝子を調べたところ、当初の説明とは異なるマウスの細胞だったことがわかった。

 神戸の理化学研究所によると、共同研究者の若山照彦・山梨大学教授が小保方晴子さんからあずかり保存していたSTAP幹細胞2株についての遺伝子解析の調査結果が届いたという。その調査結果によると、この2株のSTAP幹細胞は、若山教授が小保方さんから聞いていた「129系統」という種類のマウスの細胞ではなく、実際は「B6」など2種類の異なるマウスの細胞だったという。専門家によると、「B6」という種類のマウスはES細胞をつくるのによく使われるという。

 理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターの竹市センター長は、「まだ予備的な解析の段階であるため、今後詳細な検証を若山教授と協力しながら進めていきます」とコメントしている。