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「SLやまぐち号」今シーズンの運行開始

2014年3月21日 21:30
「SLやまぐち号」今シーズンの運行開始

 去年7月の豪雨災害で大きな被害を受けた山口県のJR山口線で21日、今シーズンの「SLやまぐち号」の運行が始まった。

 JR山口線は、去年7月の山口・島根豪雨で線路の橋脚が流されるなど大きな被害を受けたため、SLやまぐち号の運転は中止となっていた。その後は一部復旧し、被災地復興のシンボルとしてクリスマスなどの期間限定で運行されていた。そして、21日から新山口と地福の間で今シーズンの運行が始まった。

 客車をけん引するのは、ポニーの愛称で知られる「C56」。21日午前10時56分、満席の360人を乗せたSLやまぐち号は新山口駅を出発した。

 湯田温泉駅では、停車時間はわずか1分だが、ホームには近くの旅館の女将などが駆けつけた。

 沿線でも人気のある撮影スポット・長門峡には多くの鉄道ファンが集まり、煙をあげて走るSLの姿に盛んにシャッターを切っていた。

 終点の地福駅では、地元の人たちが太鼓の演奏で乗客をもてなした。

 地元の人「SLが通るのはうれしいことなので、待ちわびてました」「早く復旧して、津和野まで一生懸命走ってくれること、早期に復旧することを願っています」

 SLやまぐち号はゴールデンウイークまで土日・祝日を中心に、18日間運行される。また、7月からは、貴婦人の愛称で知られる「C57」の運行も予定されている。