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NY株114ドル安 終値1万6222ドル

2014年3月20日 8:16

 19日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、FRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長の会見を受け、前を日比114ドル02セント安の1万6222ドル17セントで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は25.71ポイント低い4307.60だった。

 FOMC(=連邦公開市場委員会)の終了後、会見に臨んだイエレン議長は、まず、アメリカの景気が回復基調だとの見通しを示し、労働市場も予想以上のペースで改善していると述べた。これを受け、景気刺激のために行ってきた量的緩和の規模を月間でさらに100億ドル縮小し、550億ドルにすることを明らかにした。また、ゼロ金利政策の維持については、量的緩和終了後から「半年程度」との可能性を示した。

 会見中にニューヨーク株式市場のダウ平均株価が大きく値を下げる場面があったが、市場関係者は「ゼロ金利政策について、突然、具体的な言及が出たので驚いた」「市場の想定より利上げのタイミングが早いと思わせたのが原因ではないか」と話している。