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ロシアの“クリミア編入”に欧米さらに反発

2014年3月19日 7:34

 欧米は、クリミアのロシアへの編入は認めないとして、さらに反発を強めている。

 アメリカのオバマ大統領は、24日からオランダで開かれる核セキュリティサミットの場で、G8(=主要8か国)からロシアを除いた7か国とEU(=ヨーロッパ連合)の首脳による会合を開き、ウクライナ情勢を話し合うことを提案した。バイデン副大統領は「領土の強奪だ」とロシアを非難。ロシアが態度を変えなければ、アメリカとEUは追加制裁を科すと警告している。

 一方、ウクライナの首都・キエフでは怒りの声が上がっている。

 ウクライナ国民「プーチンのやり方にはとても腹が立つし、悲しい。でも、どうしようもない」

 また、ウクライナの国防省によると、クリミアのシンフェロポリで18日、ロシア軍とみられる部隊とウクライナ軍の衝突があり、ウクライナ軍の兵士1人が死亡、1人がケガをした。この事態を受けて、暫定政権のヤツェニュク首相は「事態は政治的な段階から軍事的段階に移行した」と述べ、国防相はクリミアにいるウクライナ軍に武器使用の許可を出した。