オウム真理教による地下鉄サリン事件からまもなく１９年。１５日、東京では被害者や遺族による集会が行われ、平田信被告の裁判に参加した遺族の仮谷実さんも出席した。

　この集会は、地下鉄サリン事件を風化させないよう訴えるため、毎年、行われているもの。１５日は、平田信被告の裁判員裁判に、オウム裁判では初めて被害者参加制度を利用して参加した仮谷実さんも出席し、改めて思いを語った。

　仮谷さん「今までは傍聴席ですから、どちらかというと後ろの方から見ていたのですが、ほぼ横から見る位置に座ることができた。証人が証言している言葉だけでなく、そのときの表情も見ることができた。ですから、より証言の真実味を感じられたのではないかと思っております」

　また、遺族らは、新たな犠牲者を出さないためにも若い世代の人にも事件を知ってほしいと呼びかけ、今後行われる菊地直子被告や高橋克也被告の裁判を注視していくことを確認した。