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外交防衛委員会 小松長官の答弁で一時中断

2014年3月13日 16:45
外交防衛委員会 小松長官の答弁で一時中断

 13日、参議院の外交防衛委員会では、外交・防衛問題に関する質疑が行われたが、小松内閣法制局長官の答弁をめぐって度々、中断した。

 自民・佐藤議員「母艦があってそこからヘリコプターが飛んだ。そのヘリに対して、どっかの国の軍艦が、レーダー照射した。その場合、そのヘリを守るために、自衛官が某国の艦船に武器を使うというのは、今までの武力の観点から私は難しいと思いますが、長官のご見解をお伺いしたい」

 小松長官「今のご質問にお答えします前に、あの、これは予算委員会でも、ご答弁申し上げていることでございますけれども、憲法第9条に関する内閣の憲法解釈は、従来からの政府見解のとおりである。ただし、安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会の報告書をふまえて、対応を改めて検討していくということを、あらかじめ申し上げます」「今のようなことをくり返し申し上げることは、時間の問題もございますので、それを前提でこれからご答弁申し上げるということを、申し上げたいと思います。そこでご質問でございますが(途中で委員長に止められる)あの、ご質問に対してですね、現在の従来からの政府見解に即してご答弁申し上げるということを、あの、念のため申し上げているわけでございます。」

 委員会では小松長官の答弁をめぐって度々、審議がストップした。小松長官は腹部に腫瘍が見つかり、現在も治療中。こうしたことから民主党の福山議員は、「病床をおしてまで国会に出て来て、美談にしてはいけない」「できるだけ早く療養して、ちゃんと真っ当な議論ができるようにしてほしい」などと辞任を求めた。

 これに対し、小松長官は記者団に対して、「辞任する考えは全くない」と話した。小松長官についてある自民党幹部は、「治療に専念させろ、と言っているが、官邸サイドが認めない」と話している。小松長官は13日午後、自民党の高村副総裁に対し、委員会での混乱ぶりなどについておわびをしたという。