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小保方氏が論文取り下げに理解~若山教授

2014年3月11日 21:39
小保方氏が論文取り下げに理解~若山教授

 理化学研究所の小保方晴子さんらが発表した新しい万能細胞「STAP細胞」の論文に様々な疑問点が指摘されている問題で、理化学研究所は、「論文の取り下げを視野に入れて検討する」と発表した。

 「いろいろな指摘を受けているということで、論文の信頼性、研究倫理の観点から、論文の取り下げも視野に入れて検討している」-理化学研究所・加賀屋悟広報室長はこのように述べ、現在進めている調査の結果によっては、小保方さんら研究者に、論文の取り下げを勧告する可能性があることを明らかにした。

 STAP細胞の論文をめぐっては、写真がほかの論文から使い回しされた可能性があるとして、10日夜、共同研究者の一人である山梨大学の若山照彦教授がほかの共同研究者に論文の取り下げを呼びかけていた。

 理化学研究所では14日に、現時点での調査の状況などを発表する予定。

 一方、若山教授は11日、改めて会見を行い、小保方さんからメールで連絡があったことを明らかにした。小保方さんは、論文をいったん取り下げるべきだとする若山教授の考えに理解を示したうえで、今後どうするかを「検討する」と述べていたという。