×

あの日を忘れない…被災各地で祈りささげる

2014年3月11日 10:27
あの日を忘れない…被災各地で祈りささげる

 東日本大震災の発生から11日で3年になる。被災した各地では、早朝から祈りがささげられている。

 警察庁のまとめによると、東日本大震災でこれまでに1万5884人が死亡し、2633人が行方不明になっている。

 宮城県仙台市の荒浜地区では11日早朝から、海岸沿いに建てられた慰霊の塔を訪れ、犠牲者に祈りをささげる人たちの姿が見られた。

 訪れた人「3年前の朝は何も起こってなかったので、その時の生活に戻るにはまだまだ時間がかかるんだろうなと…」

 岩手県の宮古市では11日午前6時から、震度4の地震が発生した想定で避難訓練が行われ、近所の人たち約90人が参加した。小学校では炊き出しの訓練も行われ、参加者した人たちは「3年前の出来事を忘れない」と話していた。

 津波で1165世帯が全壊し、震災で636人が犠牲となった福島県南相馬市では、共有墓地で11日朝早くから墓参りに訪れる姿が見られた。

 訪れた人「(3年は)どっちかと言うと短かった。墓は新しくなったけど地域の復興がすすまなくて、歯がゆい思いもある」

 訪れた人は遺族の眠る墓に手を合わせ、震災で犠牲になった人や復興への祈りをささげた。