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ロシアに制裁を検討…米大統領が改めて警告

2014年3月4日 6:34

 アメリカのオバマ大統領は3日、ウクライナへの軍事介入の姿勢を示しているロシアについて、経済的・外交的な制裁を検討していると改めて警告した。

 オバマ大統領「もしロシアが今の態度を改めなければ、経済的・外交的にロシアを孤立させるさまざまな手段を検討している」

 オバマ大統領はまた、「世界のほとんどの国が、ロシアは国際法に違反しているという認識で一致している」として、軍事介入に踏み切らないよう改めて警告した。

 また、アメリカのバイデン副大統領は3日、ロシアのメドベージェフ首相と電話で会談し、ロシア軍の撤収や国際監視団の受け入れなどを直接求めた。

 一方、EU(=ヨーロッパ連合)は3日、緊急の外相会合を開き、ロシアを強く非難する決議を採択した。その上で、事態に進展が見られない限り、ロシア側が求めているビザなしでの渡航に関する協議を中断することなどで合意した。

 こうした中、ロシアのプーチン大統領は3日、ロシア西部で軍事演習を視察した。演習には約15万人の兵士が参加しており、即時の戦闘能力の高さを欧米にアピールする狙いがあるとみられる。