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暫定政権発足も、クリミア半島の状況緊迫

2014年2月28日 14:45

 ヤヌコビッチ政権が崩壊したウクライナでは、暫定政権が発足する一方、南部のクリミア半島で28日、空港が武装集団に一時占拠されるなど緊迫した状況となっている。

 ウクライナ議会は27日、抗議デモを主導したヤツェニュク氏を首相とする暫定内閣の名簿を承認し、新政権が発足した。

 一方、インターファクス通信によると、ロシア寄りの住民たちが反発を強めているクリミア半島で28日未明、空港が武装集団に一時占拠されたという。クリミアでは議会や政府の建物の占拠も続いているとみられ、緊迫した状況となっていて、タス通信によると、クリミア議会は5月25日にもクリミアのウクライナへの帰属について問う住民投票を行うことを決めた。

 こうした中、ロシアのメディアによると、ヤヌコビッチ氏はロシア政府に保護を要請し、認められたということで、日本時間28日夜にもロシア南部の街で記者会見を行うという。ヤヌコビッチ氏はメディアを通じて声明を発表、「私は合法的なウクライナの大統領だ」と主張している。