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両陛下が伊豆大島訪問、仮設住宅見舞われる

2014年2月28日 20:35
両陛下が伊豆大島訪問、仮設住宅見舞われる

 去年10月の土砂災害で大きな被害を受けた伊豆大島(東京都大島町)を28日、天皇・皇后両陛下が訪問された。両陛下は土砂災害の現場を視察した後、仮設住宅を見舞われた。

 伊豆大島は去年10月、台風26号による土砂災害で甚大な被害を受けた。死者36人。いまも3人の行方がわかっていない。また、被害を受けた建物は380棟以上に上っている。

 多くの島民が出迎える中、両陛下はまず、大島町役場を訪ねられた。両陛下は被災状況について説明を受け、地元の消防団長らにねぎらいの言葉をかけられた。

 天皇陛下「ずいぶん危険のある中で活動なされたのでしょうね。十分に体に気をつけて、これからも島民の安全のために尽くされるよう願っています」

 消防団長「ありがとうございます」

 28日午後には最も被害が大きかった元町神達地区を訪れ、川島理史町長から被害状況の説明を受けられた。

 大島町長「ここにいた方たちはすべて流されてですね、死者36名、行方不明3名のうち、24名がこの地域の方ですね」

 さらに、先月から入居が始まった北の山仮設住宅を訪れ、被災者を見舞われた。仮設住宅には行方不明者の家族もおり、両陛下は「早く見つかるといいですね」と声をかけ、気遣われた。

 日帰りで伊豆大島を訪れた両陛下は28日夕方、皇居に戻られた。