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“ID交換”でわいせつ被害の子ども急増

2014年2月27日 18:56

 去年、無料通話アプリのIDを交換したことがきっかけでわいせつ事件に巻き込まれた子どもの数が2012年の10倍近くに急増したことが、警察庁のまとめでわかった。

 警察庁によると、去年1年間に「LINE」や「カカオトーク」など無料通話アプリのIDをインターネットの掲示板などで交換したことがきっかけで、児童買春などわいせつ事件の被害に遭った18歳未満の子どもは352人に上った。これは被害者が36人だった2012年の10倍近くになる。

 無料通話アプリは、IDさえわかれば見知らぬ人と通話やメールができるため、出会いを目的にネット掲示板などでIDを交換する利用者もいる。

 「LINE」はすでに18歳未満の利用者についてIDの交換に制限を設けていて、警察庁は「カカオトーク」など他の運営会社に対しても同様の対策を取るよう働きかけることにしている。