×

“マダニ感染症”全国拡大の可能性 死者も

2014年2月26日 1:05
“マダニ感染症”全国拡大の可能性 死者も

 マダニが媒介するウイルスの新しい感染症について、新たに10の道府県でも、感染症の原因となるウイルスを持ったマダニが見つかり、厚生労働省はウイルスが全国的に広がっている可能性があるとして注意を呼びかけている。

 国立感染症研究所によると、新たに、北海道・岩手県・宮城県・栃木県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県・三重県・京都府の10の道府県で、SFTSという感染症の原因となるウイルスを持つ数種類のマダニが見つかったという。

 SFTSとは、野山に生息するマダニが媒介する感染症で、発熱や出血などの症状を起こす。2011年にウイルスが特定され、日本では西日本を中心に21人が死亡している。ワクチンなどの治療法は見つかっていない。

 厚生労働省は、ウイルスが全国的に広がっている可能性があるとして注意を呼びかけている。