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汚染水100トン漏れ“人為的操作”可能性

2014年2月22日 2:09
汚染水100トン漏れ“人為的操作”可能性

 福島第一原発のタンクから汚染水100トンが堰(せき)の外にあふれ出た事故で、東京電力は、汚染水をタンクに送る配管の弁が人為的な操作で開かれていた可能性があることを明らかにした。

 これは今月19日夜、汚染水を保管するタンクから高濃度の汚染水約100トンが堰の外にあふれ出たもので、東京電力はこれまで、タンクに汚染水を送る配管に3つある弁のうち1つが閉まっていたことから、この弁が故障した可能性があるとの見方を示していた。

 しかし、その後、汚染水があふれ出る前の19日午前に撮影された弁の写真を調べたところ、閉まっているはずの弁が開いていたことがわかった。また、水位計などの情報から、この弁は汚染水があふれ出た前後1時間半ほどの間に閉められた可能性があるという。

 東京電力は、人為的な操作で弁が開かれていた可能性があるとみて、作業員から話を聞くなどして調査している。