ウクライナでは、反政権デモ隊と治安部隊の衝突で２０日だけでも新たに４７人が死亡するなど、事態が悪化している。これに対し、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）はウクライナへの制裁を決めた。

　ロシアとの関係強化を打ち出した政権への抗議デモが続くウクライナでは、１８日にデモ隊と治安部隊の衝突が拡大。１９日、ヤヌコビッチ大統領はデモを続ける野党勢力の指導者と会談し、暴力行為を停止することで合意した。しかし、合意から一夜明けた２０日も首都・キエフでは衝突が続き、ウクライナ保健省によると、４７人が死亡した。

　一方、ＥＵは２０日、今回の暴力行為の責任者のＥＵへの渡航を禁止し資産を凍結するなど、ウクライナに対し制裁を科すことを決めたが、事態打開への圧力になるかは不透明。