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関東地方で2週連続大雪“立ち往生”が続出

2014年2月15日 21:00
関東地方で2週連続大雪“立ち往生”が続出

 関東地方では2週続けての記録的な大雪に見舞われた。各地で雪や強風による被害や事故も相次いだ他、車の中で半日以上動けなくなる人も出るなど大きな影響が出ている。

 14日から東京都心に降り積もった雪は、記録的な大雪となった先週末と同じ最深積雪27センチに達した。

 雪の影響は様々な形に及んでいる。15日の早稲田大学の入学試験は予定より3時間遅れで始まった。

 山梨県では、甲府の最深積雪が114センチ、河口湖で143センチと、ともに観測史上1位の記録となった。また、群馬・前橋では最深積雪73センチを記録した。

 栃木・宇都宮(最深積雪32センチ)や長野・軽井沢(最深積雪99センチ)など全国18か所で観測史上最大を記録した積雪(数字はいずれも15日午後3時現在)。記録的な大雪によって大きな交通トラブルが発生している。

 群馬・渋川市の国道では、トラックがスリップして道路を塞ぎ、現場にいた人によると、100台ほどの車が14時間以上も動けない状態になったという。ドライバーらが警察などに復旧の手助けを依頼しているということだが、15日午後4時現在、復旧のメドは立っていない。

 群馬県の国道18号線碓氷峠付近でも、先頭の車が動けなくなった影響で数十台の車が16時間以上、立ち往生した。現場にいるドライバーは「きのうの夜は車内で1泊し、きょうも現場で宿泊することになりそうだ」と話している。

 東名高速でも、先頭車両が動けなくなった影響で多くの車が立ち往生している。ネクスコ中日本によると、身動きが出来ない車の列は約40キロに及ぶという。14日からの雪で動けなくなる車が続出していて、復旧の見通しは立っていないという。

 15日午後4時半現在、雪による転倒や建物の倒壊、車のスリップ事故などよる関東の死者は2人、ケガ人は532人となっている。

 関東では雨や雪は収まったが、強風に注意が必要となっている。千葉では突風が発生し、19軒の家屋で屋根瓦や物置が飛ぶなどの被害が出ている。現在、関東の広い範囲に強風注意報が出ていて、引き続き強い風に注意が必要となっている。