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尖閣沖の中国漁船衝突 国が賠償求め提訴

2014年2月12日 20:59
尖閣沖の中国漁船衝突 国が賠償求め提訴

 2010年に起きた沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、国は12日、中国人の船長に対し、損害賠償を求める訴えを起こした。

 この事件は2010年9月、尖閣諸島沖で、中国の漁船が海上保安庁の巡視船2隻に故意に衝突したもの。海上保安庁はこれまで、中国に帰国した船長に対し、巡視船の修繕費などとして約1400万円の支払いを求めてきた。しかし、船長が支払いに応じない上、損害賠償を請求できる権利が20日で時効を迎えることから、12日、那覇地裁に対し、損害賠償を求める民事裁判を起こした。

 太田国交相「(請求権の)時効を中断するため、本日午後、損害賠償請求訴訟を提起し、証拠として、中国漁船衝突事件の映像記録を裁判所に提出することにしました」

 ただ、今回の裁判で勝訴しても、船長に賠償金を支払わせるには中国政府の協力が欠かせず、日本側が実際に賠償を受けるのは困難とみられる。