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東京都知事選を振り返る

2014年2月10日 2:47
東京都知事選を振り返る

 9日に投票が行われた東京都知事選挙で、無所属の新人で元厚労相の舛添要一氏(65)が初当選した。今回の都知事選を振り返る。

 医療法人徳洲会グループから5000万円を受け取っていた問題で、猪瀬直樹前知事が辞職。わずか1年あまりで再び都知事選が行われることになった。今回の都知事選には、総勢16人が立候補。宇都宮健児氏や田母神俊雄氏、舛添要一氏らが次々と立候補を表明した。

 こうした中、告示日前日に、細川護煕元首相が正式に立候補。小泉元首相とタッグを組み「脱原発」を掲げた。

 細川氏「一刻も早く原発再稼働をやめ、分散型のエネルギー社会にしないと、日本は成り立っていかない」

 小泉氏「必ず今の『原発がなかれば日本はやっていけない』という方向を変えられる。だから私は細川さんを応援するんです」

 17日間にわたる選挙戦の最終日となった8日、東京都心は45年ぶりとなる記録的な大雪に。

 舛添氏「17日間『この東京を世界一にする』その思いで戦ってきた。それが私の夢であり、東京都民の夢、日本国民みんなの夢です」

 細川氏「なんとしても勝たねばならない戦いです。『原発を再稼働する』とんでもない話だ」

 宇都宮氏「1%の富裕層のための都政から、99%を占める都民のための都政に」

 田母神氏「日本はアベノミクス、東京都はタモガミクスで、経済を持続的に成長させたい」

 そして9日、運命の投票日。結果は舛添氏が当選。

 当選した舛添氏「皆さん本当にありがとうございました。寒い中ひたすら政策を訴えた。寒空の中でわざわざ窓を開けて手を振ってくれた方もいる。支持者の皆さん、そして私以外の候補に投票した方からも、『舛添さんに任せてよかった』と言われる4年間の都政をやりたい」

 細川氏「今回は私の力が及ばず残念な結果となりました。出馬へのしゅんじゅんがあったために、準備期間が短かったこと、『脱原発』が争点としてなかなか取り上げられられなかったこと、つまり原発の問題を争点とさせまいとする力が働いたこと、他にもいくつか(敗戦の)要因があったと思います。小泉さんたちと相談し、どういう形で脱原発の運動を進めていくか考えたい」

 宇都宮氏「誠に残念です。前回(の都知事選)と比べてひとまわりもふたまわりも運動が広がった実感はある。それが舛添さんに届かなかった」

 田母神氏「投票所に行って最後まで迷った。誰に投票するか。一番政策がしっかりしてる田母神さんに投票しようと思って投票した。結果として組織票が強いなと実感した。テレビの討論会では私は多分勝っていたと思う。(Q:それが実際の支持につながらなかったのはなぜ?)なぜなんですか、ちょっと分からない」

 舛添氏「東京を世界一の街にする。福祉も防災も経済も何よりもオリンピック・パラリンピックを成功させる。そういうことを着実にやっていきたい。あらゆる面で全力をあげ、世界に東京の魅力を発進したい」