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都知事選 舛添氏の勝因と都政の課題は

2014年2月10日 0:09
都知事選 舛添氏の勝因と都政の課題は

 9日に投票が行われた東京都知事選挙で、無所属の新人で元厚労相の舛添要一氏(65)が初当選した。舛添氏の勝因と、今後の都政の課題について、鈴木美穂記者のリポート。

 舛添氏は、自民党都連と公明党都本部などの推薦を受け、組織票を固めた一方で、選挙戦では、都内全域を精力的にまわり、1日10か所前後でその地域に合わせた演説を行うなどして無党派層からも幅広く支持を集めた。

 そして課題だが、これまで知事が不在だったことで、東京オリンピック・パラリンピックの準備が遅れていたが、9日の会見で2020年の開催に向けて防災や経済などあらゆる面で「東京を世界一の都市にする」と改めて語った他、今月下旬にはソチオリンピックの視察にも行くことにしている。

 この他、厚労相時代に社会保障政策を手がけた経験を生かして、「待機児童を4年間でゼロにする」などの社会福祉にも力を入れる考え。

 石原元知事、そして猪瀬前知事は独断先行的に都政を動かしてきた印象が強いが、舛添氏は、東京都議会と連携する姿勢を示している。猪瀬前知事の資金問題が発覚してから約2か月半、「舛添新知事」の誕生により、失われた信頼をいかに取り戻し、停滞した都政を前に進められるのか、その手腕が問われている。