×

作曲者「ゴーストライターを18年」

2014年2月6日 7:42
作曲者「ゴーストライターを18年」

 聴力を失った作曲家として知られ、「現代のベートーベン」とも呼ばれる佐村河内守さんの楽曲が、実は別の人物が作曲したものだったと5日、佐村河内さんの弁護士が明らかにした。

 代理人の弁護士によると、佐村河内さんはこれまで聴力を失いながらも全ての曲を自身が作曲したとしてきたが、10数年前から佐村河内さんが別の人物に楽曲の構成やイメージを伝え、実際の作曲は、その人物が行っていたという。

 佐村河内さんの代表曲で広島の被爆者への鎮魂の曲「交響曲第一番 HIROSHIMA」や、ソチオリンピックで男子フィギュアスケートの高橋大輔選手が競技に使用する予定の楽曲「ヴァイオリンのためのソナチネ」なども別の人物が作曲していたという。

 代理人の弁護士は「佐村河内自身はファンの方々を裏切り、関係者の方々を失望させるものであることについては、決して言い訳のできないことであると深く反省している」と説明している。

 この問題に関して、佐村河内さんの代わりに作曲したという男性が5日、出版社を通じてコメントを寄せ、「佐村河内氏のゴーストライターを18年間にわたってやっておりました」と明らかにした。6日午後、記者会見を開くという。