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代表質問 教育制度改革、国会運営ただす

2014年1月31日 1:36
代表質問 教育制度改革、国会運営ただす

 安倍首相の施政方針演説に対する各党の代表質問は30日、3日目を迎えた。公明党・山口代表は、政府の審議会がまとめた教育制度の改革案について「政治的中立性が保てるのか」などと安倍首相にただした。

 山口代表「改革案では、教育行政の権限を合議制の教育委員会から政治家である首長に移行するとしており、この案で教育の政治的中立性が保てるのか、疑問を禁じ得ません」

 安倍首相「責任の所在を明確化し、子供の生命、身体を保護する緊急の必要がある場合にも迅速に対応できるようにするなど、与党のご意見もいただきながら、教育委員会制度を抜本的に改革してまいります」

 さらに山口代表は、武器や関連技術の輸出を禁じた「武器輸出三原則」の見直しについて「輸出を認める場合の厳格審査など、明確な歯止めが必要だ」と指摘した。これに対して、安倍首相は「移転を禁止する場合の明確化、移転を認める場合の限定と厳格審査などについて検討・調査を行い、具体的に定めていく。平和国家としての基本理念は維持していく」と答えた。

 また、民主党・江崎議員は「靖国神社参拝にこだわるあまり、中国、韓国との対話のドアを閉ざしてしまったのは安倍首相自身ではないか」と指摘した。これに対し、安倍首相は「私の対話のドアは常にオープンで、中国、韓国にも同様の態度を期待している」と答えた。

 日本維新の会・片山参議院議員団会長は、去年、成立した特定秘密保護法を例に挙げ、「『決められない』どころか、『決めすぎる政治』になっている。政府・与党に猛省を促したい」などと、政府・与党に丁寧な国会運営を求めた。これに対して、安倍首相は「与野党が互いに寛容の心を持って建設的な議論を行うべきという信念は変わらない。責任野党とは積極的かつ丁寧に政策協議を行っていく」と述べた。