代表質問、野党各党で“距離感”浮き彫りに
国会では29日も各党による代表質問が行われ、野党各党それぞれの安倍政権との距離感の違いが浮き彫りとなってきている。
安倍首相と政策協議を行うことで合意したみんなの党の渡辺代表は、「戦う覚悟と戦略が共通であれば、安倍首相への真摯(しんし)かつ柔軟な協力を惜しまない」などと語った。
渡辺代表「日本銀行の目的や責任を明確化し、こうした目標を盛り込んだアコードを政府と日銀が締結するなど、日銀法改正はぜひとも必要です」
安倍首相「私は黒田総裁を信頼していますが、日銀法改正については将来の選択肢として常に視野に入れていきたいと考えています」
一方で、みんなの党から離れた結いの党の江田代表は、安倍首相の靖国参拝について「結果を想定して行動すべきだ」などと批判した。
江田代表「一国の代表である総理は、自らの信念だからと何でも押し通すことは控えなければなりません。様々な事態も総合的に勘案した上で、国益のために何がベストなのか決断しなければならない」
安倍首相「信念だけに任せて結果を考えることなく決断を行うようなことがあってはなりません。一方で、政治家として信念がないままに、ただ結果だけを案ずるのは、妥協的なことなかれ政治に陥りかねません」
その上で、安倍首相は「政策を前に進めようという野党は全て責任野党だ。ぜひとも、建設的な議論をしていきたい」と話した。