ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）をめぐり、茂木経産相と林農水相は２５日、訪問先のスイスでアメリカ・フロマン通商代表と個別に会談したが、具体的な成果は明らかにされなかった。

　茂木経産相はフロマン代表と３０分にわたって会談し、「ＴＰＰの早期妥結のために柔軟性を示してほしい」と求めた。これに対し、フロマン代表は「双方が柔軟性を示すことは重要だ」と述べたという。林農水相もフロマン代表と３０分会談したが、コメなど農産品の関税の扱いなど具体的な話し合いの成果は明らかにされなかった。

　今後、日米間に歩み寄りが見られず、来月の開催で調整しているＴＰＰ閣僚会合で妥結できなければ、交渉の長期化は避けられない見通し。