ダボス会議閉幕 “弁当”で和食アピール
スイスのリゾート地に世界の政治・経済のリーダーらが集まる「ダボス会議」が25日、閉幕した。中国や韓国の存在感が強まる中、日本のアベノミクスを売り込む戦略は成功したのだろうか。現地から石川真史記者が報告する。
最終日の25日、日本政府主催の初の公式イベントとして開かれた「ジャパンランチ」。無形文化遺産に登録された「和食」をアピールしようと、1000個の「松花堂弁当」が振る舞われた。用意された弁当には、和食の色々な味を楽しんでもらおうと、揚げ物、煮物などが入れられたほか、ご飯には新潟産のこしひかりが使われた。
今回、ダボス会議に並々ならぬ力を入れた日本。初日の開会式では、安倍首相が日本人として初めてスピーチし、法人税減税などアベノミクスの進展に強い決意を示した。
スピーチを聞いた人「政治のリーダーによるスピーチの中で、最もすばらしいものの一つだと思った」
おおむね評価が高かった安倍首相のスピーチについて、茂木経産相は「(アベノミクスに)質問が途絶えない、こういう状態でありました。こういった期待にしっかり応えていく、日本の責任だとも強く感じました」と述べた。
アピールでは一定の評価を得た形の安倍首相。改革が今後着実に進むのか、世界からその手腕が問われることになる。