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小型化・高性能、大人がハマるリモコン玩具

2014年1月25日 21:14
小型化・高性能、大人がハマるリモコン玩具

 無線で操縦するオモチャは高価なため、今も昔も子どもたちには高嶺(たかね)の花。そんなリモコン玩具が小型化され、より高性能となって人気を集めていて、特に大人がハマっている。その人気ぶりを取材した。

 広島県福山市の「ラジまに」には、平日の夜にもかかわらず、多くの人が集まり、リモコンで動く車に夢中だ。男性客からは「週に1回は確実に(来ている)。自分の思い通りに動いた時がすごい楽しい」「小学生の時にラジコンがはやって、その時はお金がなくて出来なくて、大人になって出来るようになって、夢をかなえてもらったような感じで楽しんでいる」といった声が聞かれた。

 「自分で思いのままに操縦する楽しさ」-昭和40年代、あこがれのオモチャだったリモコン玩具は、より高性能となった。

 去年発売された「ミニッツモトレーサー」(フルセット価格で1万7640円~)は世界最小クラス。注目はカーブの走りで、車体が傾くリアルな走行が初めて実現した。後輪に入った重りが高速回転するジャイロ機能の働きで安定感が生まれた。ラジまに・高橋賢吉代表は「小型化すると、どうしても不安定になってこれまで出来なかったものが、ジャイロという機械を搭載することで出来るようになった。画期的です」と語る。

 他にも、時速30キロという速さが自慢の「ミニッツレーサー」(フルセット価格で1万6590円~)や、ICチップでスリップを自動制御してドリフト走行を可能にしたものもある。

 4年前に開店した「ラジまに」の売上は9割9分、大人が占めている。高橋代表は「実車ではできない、お金がかかるとか、命懸けでする場合ではないという走りが、ラジコンなら全部できるところ(が魅力)。昔を思い出して、再チャレンジしてもらえれば」と話す。

 スマートフォンなどで動かすリモコン玩具もある。球体型の玩具「スフィロ」は、スマートフォンやタブレットで操作するコンピュータ制御で動かす。アメリカで開発され、去年11月に日本でも発売された。秒速最大2メートルで、ペットと遊んだり水の中を進んだり、自在にコントロールできる。アプリをダウンロードすればゲームのリモコンにも早変わりし、年齢を問わず、遊びの可能性を広げてくれそうだ。