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甘利氏、TPP交渉の長期化に危機感示す

2014年1月23日 18:20
甘利氏、TPP交渉の長期化に危機感示す

 交渉が今年に持ち越されているTPP(=環太平洋経済連携協定)について、甘利経済再生担当相は出張先のスイスで、交渉の長期化に対する危機感を示した。

 「次の大臣会合が大きな…それこそ、これを逃すとかなりシビアになる重要性を持ってきていると思います」―スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会に出席した甘利経済再生相はこのように述べ、TPP交渉が次の閣僚会合で妥結できない場合、「漂流する恐れがある」として、交渉の長期化に危機感を示した。その上で、妥結のカギを握るのは日米交渉にあるとして、日米間で難航しているコメなど重要5項目の関税撤廃や自動車の安全基準などを巡る協議について決着させることが重要だとしている。

 25日には、林農林水産相と茂木経済産業相の2人の閣僚がアメリカのフロマン通商代表と日米の懸案事項に関する協議を行うが、甘利経済再生相は、ここでの成果が大事だとの考えを示した。