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子宮頸がんワクチンの痛み「心身の反応」か

2014年1月21日 2:51

 子宮頸(けい)がんワクチンを接種した後に全身の痛みが続くなどの症状が報告された問題で、厚労省の検討会は、接種以外の様々な要因が関わって起こる「心身の反応」とみられるとの結論に至った。

 子宮頸がんワクチンをめぐっては、接種した部分とは別に全身の痛みが何か月も続くなどの原因がわからない症状が報告され、厚労省は去年6月、接種を積極的に勧めることを中止し、ワクチンとの因果関係を調査している。

 厚労省の有識者検討会は20日、調査の結果、ワクチンの成分が原因で起こったのではなく、「接種による痛みをきっかけに心身の反応が引き起こされた可能性がある」と結論づけた。全身の痛みなどの症状が3か月以上続く場合には、患者本人も気づかないようなストレスなど様々な要因が関係していると考えられるという。

 厚労省は重症化を防ぐ方法などの検討を続けた上で、積極的に接種を勧めることを再開するかどうかを決めることにしている。