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沖縄・名護市長選“移設反対”稲嶺氏が再選

2014年1月20日 1:18
沖縄・名護市長選“移設反対”稲嶺氏が再選

 アメリカ軍普天間基地の移設問題を最大の争点とした沖縄県名護市の市長選挙で、名護市辺野古への移設反対を訴えた現職の稲嶺進氏(68)が、移設推進を掲げた新人の末松文信氏(67)を退け、再選を果たした。

 稲嶺氏「名護市民の良識を示していただいたと思う」「名護市民・沖縄県民は『県内移設はだめだ』、これは沖縄県民の総意」

 稲嶺氏は1万9839票を獲得し、末松氏に4000票あまりの差をつけた。投票率は76.71%だった。稲嶺氏は辺野古移設を前提とした政府との協議には一切応じないと述べ、改めて移設反対の意思を強調した。

 一方、自民党の推薦を受けた末松氏は、米軍再編交付金を活用した経済振興を訴えたが及ばなかった。

 末松氏「結果は結果として受け止めなくてはいけない」

 末松氏を支援した沖縄県の仲井真知事は、知事公舎で取材に応じ、「名護市の有権者の意向ですから、これはこれとして無論大きいものはあります」と述べた。

 仲井真知事は去年暮れに、辺野古の海の埋め立てを承認したが、地元の名護市民が再び反対の民意を示したことで、普天間移設問題の今後の展開にも大きく影響しそうだ。