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沖縄・名護市長選 現職の稲嶺進氏が当確

2014年1月19日 21:48
沖縄・名護市長選 現職の稲嶺進氏が当確

 アメリカ軍普天間基地の移設問題を最大の争点とした沖縄県名護市の市長選挙で、名護市辺野古への移設反対を訴えた現職の稲嶺進氏が、移設推進を掲げた新人の末松文信氏を退け、当選を確実にした。

 政府の進める普天間基地の辺野古への移設について、前回の市長選に続いて「反対」を掲げて戦った稲嶺氏は、4年間の市政運営の実績を強調し、移設と引き替えの振興策がなくとも、充実した街づくりはできると訴え、広く市民の支持を集めた。自民党の推薦を受けた対立候補の末松氏は、国や県と協力して、辺野古移設を推進するとして移設に伴う米軍再編交付金を活用した経済活性化を訴えたが、候補者一本化の遅れなどが響き、及ばなかった。

 沖縄県の仲井真知事は去年の暮れに、移設に向けた辺野古の海の埋め立てを承認したが、地元の名護市民があらためて反対の民意を示したことで、普天間移設問題の今後の展開にも大きく影響しそうだ。