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歌手のやしきたかじんさん死去 64歳

2014年1月8日 0:22

 シンガー・ソングライター、タレント、司会者など幅広いフィールドで活躍したやしきたかじんさん(本名・家鋪隆仁=読みは同じ)が今月3日に亡くなったことが7日、分かった。64歳だった。

 やしきさんは2012年1月、食道がんであることを公表。レギュラー番組をすべて降板し、治療に専念した。2013年3月に一時テレビ復帰したが、2か月余りで再度休養へ。その際、所属事務所は、「主治医による検査診断の結果、疲労による食欲不振や睡眠不足などから起こる体力の低下がみられ、しばらくの間休養を要するとの指示が出ました」と説明。休養期間については「主治医とも相談しながら改めてご報告させていただきます」としていた。

 やしきさんは休養中の2013年12月、交際中の30代の女性と結婚したことを発表。女性の献身的な看病を受け闘病していたが、3日に帰らぬ人となった。

 1949年、大阪市出身。1976年にシングル「ゆめいらんかね」とアルバム「TAKAJIN」を同時発売しデビュー。「あんた」や「やっぱ好きやねん」「なめとんか」などヒット曲を次々に飛ばし、関西ではライブチケットが入手しにくいアーティストとして根強い人気を誇った。

 歌手活動の一方、だみ声をうまく使ったトークも人気で、ラジオパーソナリティー、情報番組のコメンテーター、司会者として力量を発揮。読売テレビの「たかじんnoばぁ~」「たかじんのそこまで言って委員会」など冠番組を持った。

 1980年代には一時、東京へ住居を移し中央進出を図ったが、その後は常に関西をベースに活動。関西を中心にカリスマ的人気を誇り、司会を務める番組が軒並み高視聴率をはじき出すことから「関西の視聴率男」とも呼ばれた。

 葬儀は本人の強い希望により、密葬で済ませた。