×

入院患者11人死亡、院内感染か 高槻市

2014年1月6日 21:50
入院患者11人死亡、院内感染か 高槻市

 大阪・高槻市の民間の総合病院で、院内感染したとみられる入院患者11人が死亡していたことが明らかになった。病院側は「院内感染が直接の死因ではない」としており、保健所が詳しく調べている。

 入院患者が死亡していたのは、高槻市の総合病院「私立新生病院」で、去年一年間に60歳以上の入院患者11人が死亡していたことがわかった。保健所によると、11人は全員、心臓病やがんなどの持病のため入院していたが、去年1月から12月までの間に「多剤耐性緑膿(りょくのう)菌」に感染し、その後、死亡していたという。

 6日午後4時から病院側が会見し、11人のうち6人は菌に感染して発症していたが、直接の死因ではないとしている。また、感染の拡大については、器具などを介しての感染の可能性が高いという。

 多剤耐性緑膿菌は、健康な人ならば自然に排除されるが、体の抵抗力が弱まった人の場合、肺炎などを引き起こすという。