千葉県の成田山新勝寺で２８日、今年納められたお札を燃やし、１年間の御利益に感謝する年末恒例の「お焚（た）き上げ」が行われた。

　成田山新勝寺では、山伏姿の僧侶らがお経を唱える中、１年間に納められた約５万枚のお札が次々と炎の中に投げ込まれた。お焚き上げには、今年１年の家内安全や無病息災に感謝する意味が込められている。また、東日本大震災で亡くなった人の供養や、被災地の復興祈願のため、岩手県陸前高田市の「高田松原」の松１５本も燃やされた。

　参拝客は立ち上る赤い炎の前で、それぞれの思いを胸に、静かに手を合わせていた。