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埋め立て承認、首相「知事の英断に感謝」

2013年12月27日 20:51
埋め立て承認、首相「知事の英断に感謝」

 沖縄・仲井真県知事が27日、アメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の海の埋め立てを承認したことについて、安倍首相は同日午後、「知事の英断に感謝する」などと述べた。

 安倍首相「仲井真知事のご英断に、感謝申し上げたいと思います。そして、大きな基地負担を背負っていただいている沖縄県の、県民のご負担を少しでも軽減すべく、我々でできることは全てやっていかなければならないと考えています」

 また、仲井真知事が求めている「普天間基地の5年以内の運用停止」について、菅官房長官は「アメリカとしっかり交渉しながら、できる限り沖縄の要望に応えたい」と述べた。

 一方、与野党の反応は以下の通り。

 「この仲井真知事の決断というものに、きちんとお応えすることができるよう、今後とも誠心誠意、全力で臨んでまいりたい」-自民党・石破幹事長は、沖縄の基地負担軽減に向け、政府・与党が一体となって努力していくと強調した。

 「仲井真知事の判断は大変重いので、私たちもしっかり受けとめて、沖縄の負担軽減、普天間基地の早期使用停止に向けて、野党ではありますけど、後押しをしていかなくてはいけない」-民主党・海江田代表は、政府に対して、沖縄の負担軽減に向けてアメリカとさらなる交渉に取り組むよう求めた。

 「県民の総意を踏みつけにした安倍政権の暴走、それに屈従した知事の姿勢は、沖縄県民の激しい怒りを呼び起こすことになるのは、火を見るより明らかだ」-共産党・志位委員長は、仲井真知事に対し、承認の撤回を求める考えを示した。