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ツキノワグマの冬眠データ、受信できず

2013年12月21日 20:45
ツキノワグマの冬眠データ、受信できず

 大森山動物園(秋田市)で行われている、冬眠中のツキノワグマの体温を測る研究の測定データが受信できなくなっていることがわかった。

 体温測定の研究は、ツキノワグマの生態を明らかにするために大森山動物園と岩手大学が共同で行っている。今月12日に、ツキノワグマのおなかの中に体温測定器を入れ、約1年間計測する計画だった。

 しかし、データは最初の20時間分を受信した後は更新されなくなり、現在も受信できない状態が続いている。原因はわかっていない。体温を測定する器械には測定値を記録する機能もあり、データが残っている可能性もあるという。

 大森山動物園の小松守園長は「受信できなくなったのは大変残念だが、生態解明に向けて一歩は踏み出せた」と話している。大森山動物園と岩手大学では、冬眠が終わる来年春を待って、今後の方針を決める予定。